修行
先週の水・木でプロのピアニスト(東京で某歌手のバックバンドやら映画音楽をされてた方)と2日間にわたって、50曲くらい人前でやらせてもらった。
やれるのか?という不安もあったが、セッションではそこそこ初見でなんでもやってきてるので、行けるんじゃない?と自信があったが・・・。
結論を言うと甘かった!5曲単位で休憩に入り、ミスをクヨクヨと落ち込む僕に対して、ピアニストの方は優しくアドバイスをくれる。のだが、頭がついていけない。何も入ってこない。
まぁまずテンポがアマチュアがやるものじゃない。が、プロって確かにこんなテンポだよねという。また、楽譜はその方の手作りものだが、一般的に発売してる楽譜と違い、とにかくシンプル。普通にやってたらジャズっぽくないので自分で音を足さないとそれっぽくならないもの。(アマチュア用の楽譜はそこまで書いてあるものが多い。)これも手ごわかった。
というようなものでしたが、全体的に楽しかった。まだまだだな!と課題が与えられることも面白いし、結構これまでも克服できた。克服っていうか、この音楽はとにかく「慣れ」なので、意識してずっとやってればいつかできるようになる。そういう価値観を与えてくれたところもあるな。すぐに身につくわけじゃないけど、ずっとやってれば(そんなにガツガツする必要もなく)いつかできるよ、ということ。
壮年~中年で新しく趣味を見つけようとするおじさんたち(もちろん僕も)こういうのを求めてるんじゃないかな。
ブランド人になる
あるコンサルの人(僕より7歳若い)と飲み、なんでか知らんけど「僕は田端信太郎信者なんでねぇ!」という言葉が口をついて出てきた。
賛否両論ある人だが、30代だった僕は間違いなく影響を受けている。余計な動きも散々したけど、結論良かった、と思っている。一度、福岡でお会いしたこともあるし、その時は名刺交換もさせてもらった。プロサラリーマン。いい言葉だと思う。サラリーマンは死ぬほどいるので、彼らがやりたいように動いていけば、世の中は変わると思うし、やりたいことがない人には、適当に安い仕事を準備してあげられないかなとも思う(その辺は社会保障的に)。
田端信太郎氏が言ってるのが「ブラント人になれ!」という、組織にとらわれず、自分というブランドで勝負していけ!ということなのである。
さて、このコンサルの人は、どのブランドを見て僕と飲んでくれるのだろうか…と思ったのだ。そう考えるとちょっと怖いけど、今は仕事の関係にないし、ただ飲み友達ってことか。そっちのほうがいいな。
その方が行きたい店(バー)があるっていうので、行ってみたところ、今度は、(まあ僕はリアルタイムに知らないからアレなんだけど)多分Y世代なら知らない人はいないっていうあるHIPHOPグループのトラックメイカーの人が引退してやってる店であった。本当にその現役時代を知らないので申し訳なかったけど、古いHIPHOPやルーツミュージックの話がたくさん聞けていい店であった。値段も安いし、喫煙もできる。あそこでイベントとかやったらいいのにな。
そのいわゆるテレビ出てた時の話とかはあまりされてなくて、今作ってるトラックのことや、ルーツの話をされていたので、聞いてるこちらもただただ楽しかった。
そこでまた僕は、
「ブランド人とは、プロジェクトを見たらわかる。」
という言葉を思い出したのであった。
おだやかに過ごすことができましたら
今日は、家族で遊園地に行った。珍しいことだ。私は並ぶのがとても嫌なので、芝生で待ち、雑誌の日経ビジネスを読んだ。特集は多角化経営というか、新規事業というか、そういうやつだ。
おかげで、待つことにストレスもなく穏やかに過ごせた。
夜は眠たい目をこすりながら30分フルメタルジャケットを見る。
長屋紳士録を観る
ちょっと夜中にサクッと見れるのはないかな…とアマプラを探してみて、サクッと黒澤映画はないわな~などと見ておったら小津映画で60分くらいのがあったのでサクッと見るつもりでポチッとしたら。
とんでもない映画でした。
子どもの演技が、なんか下手やな~と思いつつも、いや待てよ、子どもってこんな感じやわ。とか、超絶若い笠智衆がイケメンだったり。写真屋が殿山泰司だったり。とか。
そんなことじゃなくて、テーマがいろいろ詰まりまくってるけど、きれいに昇華されて、上空で融合している映画。まず、戦後直後の風景。そして戦争孤児を思わせる子ども。このあたりで「あ~暗い映画なのかな」と思わせる。
でも、おたねおばさんと子どもの会話だったりまわりの大人が見守る様子(これがまた演技がうまい)だったりで、笑えてくる。いや、めちゃくちゃ笑える。シンプルな笑いであって、誰も傷つけない笑い。
そして、悲劇、ヒューマニズム、良心のフェーズに入ってくる。今度は泣けてくる。これがほんの10分くらいで急展開するけど、とても自然な流れ。子ども向けの伝記のようなスピード感。端折られてるけど、自然。達人の技。
思いがけずいい映画を見たな~。よかった。日本にこんなのがあったんだ~。
ヒトの脳処理はサルよりも遅い
タイトルは釣りではなくて、新潟大学のプレスリリースによると本当らしいですよ。。。。
これは、脳の神経細胞の数が多いから、ということらしい。音を鳴らして、音の鳴り始めから反応までの時間を測定することでわかったらしい。
なんとシンプルな実験だろうか。これが演繹、ということなのでしょうか。
なんとなくPCのアナロジーで脳というものを理解してきた私ですが、これからわかること(わかるっつうか、これまた憶測なのだけど)は、脳がCPUなんじゃなくて、神経細胞がCPUというイメージをすると、そりゃ遅そうだ。けど、それくらいCPUがあると複雑だよなという途方もない感覚になってくる。
CPUだけが1000個くらい並列になったPC。何をさせるんだっていう気もするけど、マルチタスク処理とか得意そうなイメージ。
そう思うと、「意識」っていう感じがしてくる。いろいろな五感の情報を同時に処理している。
そういえば私も大学の時は「意識とは何か」というのを卒論にしようとしてた時期もありました。しなくてよかったな。
新潟大学のプレスリリースを知ってぼんやりと思い出しました。そもそも私は、反応時間は遅いし、それどころか反応しないかもしれないな。