2022-03-29 バスの乗客 バスには(当然だが)色んな人が乗っている。大声を出す人もいれば、人目を憚らずイチャつく人もいる。 人それぞれだ。 だが、一番忘れられない人がいる。 それは、優先席に座り、左手に缶チューハイ、右手に柿の種(ペットボトルに入ったやつ)を持ったお爺さんだ。柿の種をジャラジャラと口に入れては、缶チューハイで流し込む。ジャラジャラ、流し込む。 何という自由だろう。 やりたいことをやる。誰に何と言われても。 肩がそう語っていた。 僕の、憧れであった。